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日本かみかみクラブ設立の経緯
 私(安富和子)が赤穂南小学校で養護教諭として活動していた際に、子どもたちの給食の食べ方が気になりました。 例えば、「噛まずに早く食べる」「汁物や牛乳等で流し込み食べをする」「しっかり噛むことができない」などです。
 これらは、子どもたちの噛む力(咬合力)の衰えと関係があるのではないかと思い、子どもたちの咬合力の測定をしてみました。すると、咬合力の低い子どもたちの中には、
・リンゴがかじれない
・固いものが苦手
・一口の量が少ない
・一口の量が多くて食べるのが早い
・給食を食べるのが遅くてよく残す
といった傾向があることがわかりました。また、咬合力の低い子どもたちは体に緊張感がなく、脱力感があることもわかりました。
 そこで、後述する活動を通して噛むことの大切さを体験した子どもたちを「第1期かみかみクラブ員」として会員証をわたし、よく噛むことを友達や家族や地域の方に発信していくリーダーになってもらいました。これが、かみかみクラブの出発点です。
 その後、飯田女子短期大学の准教授に着任して養護教諭の育成に取り組む中で、「噛むこと」と健康や子どもの成長との関係についての、正しい知識や指導方法を全国に普及させる必要性を強く感じ、平成24年9月に任意団体として改めて活動することにしました。
平成16年設立当時の赤穂南小学校での活動
1.炒り大豆による咬合力の改善
 2年生の生活科では、校門前の畑で100kgの大豆を栽培し、味噌や納豆や豆腐を作っていました。この大豆を分けてもらって炒り大豆を作り、子どもたちに毎日10〜15粒を1ヶ月継続して食べてもらい、10日目ごとに咬合力の測定を行いました。
 1ヶ月後には、子どもたちの咬合力が炒り大豆を食べ始める前よりも平均して10kg高くなり、初めは「炒り大豆が固くて噛めない」と言っていた子どもたちも炒り大豆がしっかり噛めるようになり、給食を時間内に食べ終えるようになりました。
 また、子どもたちのおやつも炒り大豆を食べ始める前よりも硬いものを選んで食べるようになり、クラスの児童の意識が「給食はよく噛んでゆっくり食べよう」という態度に変わってきました。
2.咀嚼回数計測装置の開発
 噛む回数をカウントする装置があれば、子どもたちの食にかかわる問題が改善されるのではないかと考え、「かみかみマシーン」を開発し小学校の学校給食における咀嚼回数の測定を開始しました。(詳細はかみかみマシーンの試作を参照)
 子どもたちは、かみかみマシーンを着けることでよく噛む意識が芽生え、給食を楽しみながらよく噛んで食べるようになりました。
3.「5010運動」の推進 
 測定の結果、給食一食あたりの平均咀嚼回数は1400回/25分でしたので、これを目安にして今後の咀嚼回数の目標値を1000回に設定しました。
 そのためには20分の食事時間が必要になるので、給食時間は配膳を終えた12時50分から1時10分までは、席についてよく噛んで食べる時間にするという「5010運動」の推進を職員会議で提案しました。
 全校で取り組んだ結果、今まで早く食べて遊びに行く男子や、いつも8分で食べていた肥満の児童も、時間までは席につき以前よりよく噛む様になりました。ゆっくりよく噛んで食べることが、大事であると認識してきた子どもたちは、食事を大切にして、味わって食べる姿へと変わっていきました。
 そして、「ご飯がおいしい」と言い、給食を残さないようになりました。
かみかみマシーンの試作 


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